
私は仕事で高速をよく利用する。営業所が新潟県内に14箇所もあるからだ。
高速を何も考えずに、おんぼろ車で100kでクルーズする時間がとても好きだ。
ハンドルはしっかり握り、不測の事態に対応するべく神経は集中しているのはもちろんだ。
外の雑音は耳に届かず聞こえるのは風を切る音だけ(といきたいところだがおんぼろ車なのでエンジンがやかましい)。やがて禅でいう「無の境地」へ入っていくような感じになる。
何も考えない。何にもトラワレナイ。そんな時間がとても好きだ。
もうひとつ好きなのがPEで食べる「天ぷらそば」だ。
以前は天玉そばだったが、つゆが濁るからという理由で今は天ぷらそばだ。
自販で買い求めた食券をカウンターに出す。麺ざるから順番待ちのそば玉を菜箸ですくい、湯加減沸騰中の茹で釜に放り込む。待つことしばし1分位か。ちょうど茹で上がり、どんぶりに入れた熱々のめんつゆの中に入れられる。そしてカリット揚がったかき揚げを上に乗せ、申し訳程度にねぎを載せる。
「161番の天ぷらそばのお客様」更にもう一度、「161番の天ぷらそばのお客様」とコールする。
「あ、オレだ」「すみません。もう少しネギ乗っけて下さい」
厨房内のおばちゃんは一応ニコッと笑って入れてくれるが、
「こっちはマニュアルに則ってやってんのよ。変なこといわないで」って、心の中で思っているに違いない。
まっ、そんなことはどうでもいいか。
ところで新潟県内のPEで一番注文の多いのは多分「天ぷらそば」だ。ちなみに私はよく「ここで一番人気は何」と尋ねる。間違いなくどこでも「天ぷらそば」との答えが返ってくる。
これが西に行くと「うどん」となるのだろうか。
そんなところで一度「天ぷらそば」を喰ってみたい。
ところでみなさんはご存知だろうか。高速のPEでは一時、麺が「茹で麺から冷凍麺」へと移った時期があった。それは主に冷凍麺業界の営業効果と厨房内での品切れ及びロス対策からであったろう。私の友人に高速のそばやさんに麺を卸してる人がいる。年中無休で厨房では在庫ストックも少なく一日に多いときは何回も納品をするんで大変だと言っていた。
そんなことからある時期、一斉に茹で麺から冷凍麺へと移った。
しかしながら、冷凍麺は美味しくない。かろうじて、冷凍うどんだけは腰が強く、ざるでたべるときの口当たりは最高だ。只残念ながら麺の旨さというか小麦粉のうまさに欠ける。そばになると、ガムを食ってるみたいで全然そばの味がしない。(もっとも茹で麺もそば粉は少ないのだ)
私なぞはその頃、冷凍そばを食べ終わった後必ず、一消費者として「冷凍麺はうまくないから茹で麺に変えて下さい」といい続けたものだ。
そんな私の地道な活動が実ったか?、最近ではどこのPEでも茹で麺に戻ったように思う。
でも24時間営業のお店ではいまだほとんどが冷凍麺であるのは残念だ。
昔,TVで都内の立ち喰いそばのそばとかき揚げをみて駅をあてるというのがあった。全問正解のツワモノがいた。
私は無条件に年下のその人を尊敬してしまった。
今日の一杯は上りの黒崎PEでした。
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